疑問に思う女性

「スワップポイントはポジションを持っていると毎日付与されるけど、これって未決済でも税金がかかるの?」

FXを始めたばかりの場合、この疑問を抱いた方は結構多いはず!

FXの利益は、先物取引の雑所得等として20.315%の税金がかかりますが、課税対象となるのは「実現(確定)した利益に対して」です。

ポジションを持ったままの状態であれば、スワップポイントは実現したとは言えず、課税対象とはならなさそうですが実際のところはどうなのでしょうか?

もし未決済でもスワップポイントに税金がかかるのであれば、しっかりとその分も確定申告に含めないといけないですし、税金分も考慮したFX取引が必要ですよね。

この点、未決済のスワップポイントに税金がかかるかどうかはFX業者によって異なります

そこで、ここではスワップポイントに税金がかかる会社とかからない会社について、まとめていこうと思います。

ここで紹介するのは個人口座の場合です。法人口座の場合は、ポジションの決済・未決済に関わらずスワップポイントも含み損益として税金の計算に含めなければなりません。
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スワップポイントに課税されるタイミングとは?裁決事例も紹介

所得税を計算する上では、まず売上(総収入金額)がいくらなのかを考える必要があるのですが、原則として所得税法第36条第1項では「その年において収入すべき金額」を総収入金額に含めなければならない、としています。

これは、実際に収入があったかどうかを問わず、「収入の原因となる権利が確定した時点で売上にカウントしましょう」という考えです(権利確定主義)。

そして、FX取引に関しては租税特別措置法第41条の14で、「先物取引はポジションを決済した際に課税される」と規定されています。

つまり、FX取引ではポジションを決済したタイミングで収入の原因となる権利が確定したと言えるので、ポジションを決済しない限り収入としてカウントされないのが原則です。

納得する女性

しかし、これはFX取引による為替差損益が想定されており、スワップポイントの受け取りについては明確な規定がありません。その結果、スワップポイントの課税されるタイミングについて税務署との争いが起きる事が有るのです。

例えば、平成22年11月29日の裁決事例を見ると、未決済のポジションでもスワップポイントが毎月預金口座に振り込まれる様なケースでは、毎日口座に反映された時点でスワップポイントは課税対象となる、としています。

また、平成25年6月25日の裁決事例では、ロールオーバー(ポジションの翌日への繰延)をする毎にスワップポイントが発生し受渡日に口座に反映される場合はその都度課税対象となり、反対売買をした際に初めて証拠金残高にスワップポイントが反映される場合は、ポジション決済時に初めて税金の対象になる、としています。

この様に、スワップポイントに関しては課税上の取り扱いが少し曖昧な部分があるので、スワップポイント狙いの方は業者選びが重要なポイントとなってきますね。

ポイントを教えてくれる女性

以上を簡単にまとめると、まずスワップの受け取り方法には大きく以下の2パターンがあります。

  • ①ポジションを決済した際に、口座にスワップポイントが反映される
  • ②ポジションを決済しなくても、スワップポイントが毎日口座に反映される

①の場合は、ポジションが未決済である限りスワップポイントがどれだけ貯まっても課税される事はないです。例えば2年間ポジションを保有したままにしていて40万円スワップが貯まったとしても、未決済である限りはこの40万円に対して課税はされません。決済した年に全額課税される事になります。

一方で、②の場合はポジションを決済しなくても貯まったスワップポイントは全て課税対象となります。例えば、1年間で20万円スワップポイントが貯まった場合、そのポジションが未決済だったとしても、スワップポイントを所得計算に含める必要が有るという事ですね。

参考:中には基本はポジションを決済したときに課税されるけど、未決済でも任意に(一定の条件有り)スワップポイントを振り替える事ができ、振り替えた際に課税対象とするとしているFX業者も有ります。

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【業者毎に調査してみた】未決済のスワップポイントに税金はかかる?

税金

ここでは、FX業者毎に未決済のスワップポイントに税金がかかるのかどうかを調査し、その結果を紹介していきますね。

なお、電話ででも確認はしていますが、FX業者のホームページに課税対象かどうかの説明がある場合は、その説明を引用しています。

ヒロセ通商(LION FX)

個人のお客様の場合、実際の取引期間としては、1月2日午前7時※1~翌年1月1日の午前6時※2までに決済した売買損益と確定したスワップ損益※3が対象となります。

※1 1月1日は為替は休業日となるため。
※2 1月1日午前6時までが12月31日分となるため。
※3 評価損益及び未決済ポジションのスワップポイントは課税対象とはなりません。

ヒロセ通商では、決済したポジションに係るスワップのみが課税対象なので、未決済分のスワップポイントには税金がかかりません。

SBIFX

個人口座の場合、決済していないポジションの評価損益やスワップポイントは、課税対象とはなりません。

SBIFXではホームページ記載の通り、未決済ポジションのスワップポイントに対して課税されません。

ひまわり証券(ひまわりFX)

スワップポイントは、対象となる保有ポジションを決済した際に、はじめて課税対象となります。
保有ポジションに発生するスワップポイントは、「含み益」扱いとなりますので、課税の対象とはなりません。

ひまわり証券のひまわりFXでは、未決済ポジションに対するスワップポイントは含み益に含まれるのみなので、税金はかかりません。

カブドットコム証券

未決済の建玉のスワップ損益は課税対象ですか?
→課税対象外です。決済してはじめて損益が確定し、翌年の確定申告の課税対象となります。

カブドットコム証券では、未決済のポジションで発生したスワップポイントは課税されません。

ライブスター証券

課税対象となる損益は、1月1日から12月31日の間での決済損益となりますので、未決済のポジションにおける含み益とそのスワップポイントは、課税対象になりません。

ライブスター証券では、未決済のポジションに係るスワップポイントには税金がかかりません。

FXプライム byGMO

決済取引によって確定したスワップポイント益は、為替差益と同様に課税の対象です。

なお、未決済ポジションに対して発生している未確定の為替差益とスワップポイント益は課税対象外です。

FXプライムでは、未決済ポジションについて発生しているスワップポイントは課税対象外となっています。

マネックスFX

ポジションを決済した後に確定した差益とスワップポイント収益は、2011年12月31日までは雑所得として総合課税の対象でしたが、2012年1月1日の取引以降、雑所得として申告分離課税の対象となり、所得額にかかわらず、税率は一律20%(所得税15%、住民税5%)です。

スワップポイントは、付与されている該当のポジションを決済した際に損益が確定します。未決済ポジションのスワップポイントのみを出金することはできません。

マネックスFXでは、スワップポイントが確定するのはポジションを決済した時点なので、未決済ポジションに係るスワップポイントは課税されません。

FXブロードネット

個人のお客様の場合、課税の対象となるのはポジションを決済して損益が確定した取引のみとなります。
未決済ポジションに生じている評価損益(スポット損益・スワップポイント)は課税対象外です。

法人のお客様の場合、法人税の課税対象となる事業所得は、評価損益を含む為替損益が対象となります。

FXブロードネットでは、未決済ポジションで生じたスワップポイントはポジションを決済するまで課税されないです。

アイネットFX

個人のお客様が受け取られたスワップポイントは、対象となる保有ポジションを決済(損益確定)した際、はじめて課税対象となります。未決済で保有中のポジションに発生するスワップポイント(スワップ益)は、損益の確定していない「含み益」扱いとなりますので、課税の対象とはなりません。

アイネットFXでは、スワップポイントが確定するのはポジションを決済した時点です。従って、未決済の状態では単なる含み損益にに過ぎないので、課税対象ではありません。

外為オンライン

含み益を出金したら、課税対象となりますか?(店頭取引・くりっく365共通)
→なりません。ポジションを決済し、口座資産に計上された時点において課税対象となります。

外為オンラインの場合、ポジションを決済しない限りスワップポイントは確定しないので、未決済の状態ではスワップポイントに対して課税される事はありません。

FXトレード・フィナンシャル

個人口座でのお取引の場合は、1月1日から12月31日の確定売買益が課税対象ですが、
評価益(未決済ポジションの評価損益及び未決済ポジションのスワップポイント)は課税対象外です。
未決済ポジションの評価損益及び未決済ポジションのスワップポイントに関しましては、決済した年の分として課税対象となります。

FXトレードフィナンシャル(FXTF)では、未決済のポジションに係るスワップポイントは決済されるまで口座に反映されないので、税金がかかりません。

外為ジャパン

個人でご契約されているお客様に関しましては、未決済ポジションで発生している評価損益は、確定しているものではありませんので、申告対象にはなりません。

外為ジャパンでは、未決済ポジションで発生している損益は含み損益に過ぎないので、スワップポイントについても未決済の間は税金がかかりません。

ただし、ホームページには特に記載がなかった様ですが、問い合わせてみると「未決済のポジションを引き出した場合はポジションが未決済でも課税される」との事です。

外為ドットコム

個人の方の場合、未決済のポジションにおけるスワップポイントの評価益(含み益)は、課税対象とはなりません。反対売買による決済、受渡注文による決済、およびスワップポイント振替の結果としてスワップポイント益が確定することにより、はじめて課税の対象となります。

「スワップ振替機能」によって振り替えられた金額は、確定益金であり、売買差益と同様に申告分離課税の対象となります。

外為ドットコムでは、原則として未決済のポジションに係るスワップポイントには課税されません。但し、未決済でもスワップポイントを振替えた場合は、税金がかかります。

DMMFX

「DMM FX」「DMM CFD」において、未決済ポジションは損益を確定していない(反対売買を行っていない)為、課税対象外となります。
なお、「ポジション決済(反対売買)」もしくは「スワップ受取」を行った場合の決済損益・スワップポイントは課税対象となり「雑所得」となります。

DMMFXでは、未決済ポジションのスワップは原則課税されません。但し、未決済でもスワップポイントを受け取る事ができ、受け取った場合は課税対象となります。

マネーパートナーズFX・FXnano

パートナーズFX・パートナーズFXnanoともに、クイック発注ボードの「建玉照会」⇒「スワップ受取」より可能です。
なお、スワップ受取をされた場合、スワップ益は課税対象となります。

マネーパートナーズFX・FXnanoでは、原則として未決済のポジションに係るスワップポイントは課税対象外です。但し、スワップだけ途中で受け取る事も可能になっており、受け取った場合はポジションが未決済でも課税対象となります。

GMOクリック証券(FXネオ・くりっく365)

■FXネオ
FXネオ取引はスワップポイントの受け払いが日々発生するため原則、受け払いのあったスワップはすべて課税対象となります。

■くりっく365
くりっく365取引は建玉の決済時にスワップポイントの受け払いがあるため、未決済建玉のスワップポイントは課税対象ではありません。

GMOクリック証券には「FXネオ」と「くりっく365」がありますが、FXネオではスワップポイントが毎日口座に反映されるので、ポジションが未決済でもスワップポイントに対して税金がかかります。

一方で、くりっく365ではポジションを決済するまでスワップポイントが口座に反映されないので、未決済のポジションに係るスワップについては税金がかかりません。

インヴァスト証券

■トライオートETF、シストレ24、トライオートFX、FX24
 決済、未決済に関わらず付与されたスワップポイント損益・分配相当額・金利調整額・貸株調整額は課税対象となり、確定申告が必要です。
12月31日分のスワップポイント、分配相当額については、トライオートETF、トライオートFX、FX24では翌営業日の帳票に記載されるため翌年分となります。シストレ24では12月31日の帳票に記載されるため当年分となります。(1月1日朝に付与されるスワップポイントは、12月31日の帳票に記載となり、前年の確定申告分に含まれます。)

■くりっく365、くりっく株365
 決済していない建玉に付与されるスワップポイント損益・配当相当額・金利相当額は、課税対象外となります。確定申告の必要はありません。

インヴァスト証券は「トライオートETF、シストレ24、トライオートFX、FX24」と「くりっく365、くりっく株365」とに大きく分ける事ができます。

「トライオートETF、シストレ24、トライオートFX、FX24」では、未決済のポジションに係るスワップポイントも課税対象となります。一方で、「くりっく365、くりっく株365」については、未決済のポジションに係るスワップポイントは課税対象外です。

サクソバンク証券

スワップポイントは日々、取引口座に実現損益として付与されます。

そのため当該ポジションが未決済であっても、付与されたスワップポイントは税申告の対象となります。
また付与されたスワップポイントを余力の範囲内で出金することも可能です。

サクソバンク証券では、毎日スワップポイントが実現損益として口座に反映されるので、ポジションが未決済でも税金がかかります。

セントラル短資FX(FXダイレクトプラス)

当社の場合、受払いが行われたスワップポイントは、日々お客様の現金残高に反映されるため、未決済の建玉に対するスワップポイントについても確定申告の対象となります。

セントラル短資FXでは、未決済のポジションに対するスワップポイントも毎日口座残高に反映されるので、決済をしていなくても税金の対象となります。

YJFX!(外貨ex)

評価損益につきましては、確定申告の対象にはなりません。

ただし、未決済ポジションで発生しているスワップポイントについては、該当営業日ごとに資産に反映しているため、確定申告の対象となりますのでご注意ください。

YJFX!では、未決済のポジションに係るスワップポイントは毎日口座残高に反映されているので、税金の対象となります。

マネースクウェア・ジャパン(M2J)

未決済ポジションに対して発生したスワップは、日々受渡が行われ「実現損益」として口座に反映しておりますので、受渡日基準では課税対象となります。確定申告の添付書類としてご利用いただける「残高総括表」の「実現損益」欄にあらかじめ計上されていますので、別途申告する必要はありません。

マネースクウェア・ジャパン(M2J)では、未決済ポジションのスワップポイントが毎日受渡しされて実現損益になるので、未決済だったとしても税金の対象となります。

楽天証券

FX(外国為替証拠金取引)の取引において確定したスワップポイントは、当該建玉の決済/未決済にかかわらず確定損益に含まれます。

楽天証券では、未決済のポジションに係るスワップポイントが毎日口座に反映されているので、未決済でも課税対象です。

みんなのFX(トレイダーズ証券)

建玉を決済せずにスワップ分だけを受取っているのですが、確定申告は必要なのでしょうか?

→受取済みのスワップポイントも申告分離課税の対象となります。

みんなのFXでは、ポジションが未決済でも受け取ったスワップは課税対象となりますね。

まとめ〜課税の有無を業者毎の一覧表で紹介〜

主要なFX業者毎に、未決済のスワップポイントが課税されるのかどうかについて見て来ました。スワップ狙いの方にとっては結構重要な点でしょうから、口座を開設する前に是非おさえておきたいところですね。

最後に、各業者毎の未決済ポジションに係るスワップポイント課税の有無について、一覧表を載せておきますね。

FX業者未決済ポジションのスワップへの課税
ヒロセ通商
(LION FX)
課税されない
SBIFXトレード課税されない
ひまわり証券
(ひまわりFX)
課税されない
カブドットコム証券課税されない
ライブスター証券課税されない
FXプライム課税されない
マネックスFX課税されない
FXブロードネット課税されない
アイネットFX課税されない
外為オンライン課税されない
FXトレード・フィナンシャル課税されない
外為ジャパン課税されない
(未決済でスワップを受け取った場合は課税)
外為ドットコム課税されない
(未決済でスワップを受け取った場合は課税)
DMMFX課税されない
(未決済でスワップを受け取った場合は課税)
マネーパートナーズFX・Fxnano課税されない
(未決済でスワップを受け取った場合は課税)
GMOクリック証券
(FXネオ・くりっく365)
FXネオ:課税される
くりっく365:課税されない
インヴァスト証券トライオートETF、シストレ24、トライオートFX、FX24:課税される
くりっく365:課税されない。
サクソバンク証券課税される
セントラル短資FX
(FXダイレクトプラス)
課税される
YJFX!
(外貨ex)
課税される
マネースクウェア・ジャパン
(M2J)
課税される
楽天証券課税される
みんなのFX
(トレイダーズ証券)
課税される
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